もう一人の妹

2004年2月21日
ふと気がつくと、もう2月も後半に入ってて、ちとびっくり!
そっかぁ、1月28日はもう終わってたのか。。。
今から11年前、11月28日に。。。。。 
私は妹を失った。。。。。

病気になったのは、妹が保育園に通ってる時。私は小学2年生だった。
いつものように、学校から帰ったら、家の中が慌ただしかった。「これから○○(妹の名前)入院することになたから。あなたはもうお姉さんだから、我慢できるよね」とお母さんが言う。「・・・?う、うん。分かったぁ」と私。
実際、小学2年生の私はいまい理解できてなかった。
妹が入院するということが、どういうことなのか。昨日まで一緒に寝てた妹がいなくなることがどういうことなのか。
その日から、お母さんも妹に付き添いで病院に泊まることになった。お父さんと2人だ。
ご飯は?掃除は?お風呂は?洗濯は?・・・誰がやってくれるの???
・・・そっか。自分でやらないといけないんだ。だって、お姉さんだもんね。
次の日から、かぎっ子になった。そして小さなお母さんになった。
朝起きて、洗濯物を干して、学校から帰ったら掃除をして、買い物に行って、ご飯を作った。お父さんも一緒に頑張った。
お姉さんだから、頑張らなきゃ。妹も頑張ってるんだから頑張らなきゃ・・・。いい子にしなきゃ、いい子にしなきゃ、妹もお母さんも帰ってこない(><)お父さんに迷惑かかっちゃう(><)

そんなことばっかり考えてたら、、、甘え方を、、、忘れてしまった。
「どっか行きたいとこある?」ーううん、ない。お父さんゆっくり休みなよ。
「なにか食べたいものある?」ーお父さんの食べたいのでいいよ。

言いたくても言えなかった事が積もりに積もった私は・・・見えないところで悪い子になってた。。。

習い事のピアノとそろばんとスイミングに行かなくなった。行かなくてもばれなかった。月謝で、おもちゃをいっぱい買った。どれだけ新しいおもちゃを買っても気づかれなかった。

新しいおもちゃはいっぱいになったけど・・・
ただ空しかった・・・。

お母さん・・・・

そのうち、お父さんに内緒で学校を休んだりもした。
それもばれなかった。

私はいったい何なんだろう。。。悪いことをしても気づかれない。何もかもが妹中心で回ってて、自分の存在を気にして、ほしくて合図を送ってたんだろうな。

ある年の、運動会。平日のため、お父さんはこれない。当然お母さんもいない。
お父さんは早起きをして、お弁当を作ってくれた。
これを、お昼に、同じように保護者がこられない、お友達と集まって食べるらしい。

ヤダ。。。

皆みたいに、家族で一緒にお弁当を食べたいよ。。。

そして、私は そのお弁当を家で食べた。運動場から聞こえる皆の声を聞きながら。

お父さん、ごめんなさい。一生懸命作ってくれたのに、運動会休んじゃったよ・・・。

私が小学4年生の時、妹は亡くなった。小学2年生だった。
こんなに悪いことばっかりしている私は生きてて、何でつらい思いをいっぱいした妹が死ななきゃいけないんだろう。私が死んだほうが、良かったのに・・・。

失って、初めて気がついた。あなたの大切さを。
喧嘩ばっかりして、大嫌いなんてことも思ったりしたことあったけど、できなくなるなんて思ってなかった。

小さい体に、いっぱい針刺して、管つけて、しんどい治療をうけたよね。ほんとに辛かったね。

よく頑張りました。あなたは私の誇りです。

あなたという妹を持てて、お姉ちゃんは嬉しいです。

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